+00:17国民民主党無所属クラブの佐々木誠です。
+00:21会派を代表してただいま議題となりました。防災庁設置法案について質問いたします。
+00:28中学2年生の時岩手県宮古市で東日本大震災を経験しました。
+00:34中学校の坂の下まで津波が押し寄せ通学路は見る影もなく祖父母の家も流されました。
+00:42母と連絡がつかない数日間避難所での生活車のエンジンをつけてはニュースを見てまた切って弟と二人で毛布をかけて夜を明かした日々を思い出します。
+00:56決して私一人だけの力でなく学校の先生地域の皆様市や県国世界中の様々な皆様のおかげで生かされた命であると強く感じております。
+01:09過去の震災で得られた教訓がこの国の防災をどこまで変えてきたのか次の災害に本当に生かされているのか今改めて問われています。
+01:22我が国はこれまで災害大国であると言われ続けてきました。
+01:27そして今私たちはそこから防災立国へと転換をしていくその起路に立っていることは明らかです。
+01:36今回の防災庁設置法案をその大きな転換点とするべく過去の経験を未来につなぐべく質問いたします。
+01:45まず防災庁の設置の意義必要性について伺います。
+01:52これまで我が国では防災機能を国土庁から内閣府へと移し内閣総理大臣の下一元的に調整する体制を構築してきました。
+02:03これは縦割り行政を超えた司令塔機能の強化を目的としたものであったと理解しています。
+02:10その上で、今回さらに防災庁という新たな組織を設置するということはこれまでの体制では乗り越えられない課題が明確に存在するという認識に立っているものと考えます。
+02:24全国の都道府県知事と市区町村長を対象としたアンケートでは防災庁に期待88%と多くの期待が寄せられています。
+02:34一方で現場感覚を持っている皆様や専門家からは組織を新たにつくることで本当に現場は変わるのかという疑問の声があることも明らかです。
+02:45制度の再編組織の再編が目的化してしまえば現場は変わらないまま負担だけが増えることにないかねませんまた課題は必ずしも組織の有無ではなく意思決定の遅れや権限の曖昧さそして平時からの準備不足にあるのではないかという指摘もあります。
+03:07だからこそ伺います今回の防災庁設置によってこれまでと何が本質的に変わるのか内閣府の機能強化ではなくあえて新たに組織を設ける理由は何なのか現場はどう変わるのかどう変えたいのか明確にお答えくださいあわせて施工より2年以内に作るとされている防災局についてもどのような役割を担い現体制からどのような点を改善したいがために設置するのか改めて伺います。
+03:39次に、司令塔機能について伺います。
+03:43防災庁は司令塔とされておりますがそれが単なる調整機能にとどまるのかそれとも意思決定と実行を担う実効性が司令塔となるのか改めて極めて重要です。
+03:58各府省庁や関係機関がそれぞれの役割を果たす一方で全体を俯瞰した意思決定や迅速な指示が十分に機能していたのかという点について課題が指摘されてまいりました。
+04:12こういったアドバイザーや専門家からの指摘をどのように受け止めその課題はどこにあったと分析をしているのか今回の防災庁がどこにどのように機能するとお考えなのかお聞かせください加えて司令塔機能についてフェーズごとにお聞きします。
+04:31まず平時における司令塔機能について伺います。
+04:34事前防災がメインになるフェーズでは防災庁はどのように各府省庁や自治体と連携をしどの段階でどのような指示や調整を行うことを想定しているのかその具体的な役割と機能について現状どのような方針を想定されているかお聞かせください次に災害発生時における指令等機能についても伺います。
+05:00災害の規模や地域特性に応じてさまざまであるとは思いますが大規模災害時には防災庁はどの段階で指揮指示機能を発揮しどのレベルまで関与するのかまたその判断基準をどのように整理していくのかについてもお聞かせください韓国圏の位置づけについても伺います。
+05:22これまでの組織でも同様の権限がありながら十分に機能してきたとは言い難い状況です。
+05:29権限はあるが使われない使えない構造になっているという指摘もあります。
+05:35防災庁が有する勧告権が実質的にどの程度の拘束力を持ち各府省庁に対してどのように機能するのかまた従わない場合の対応も含めどのように実効性を担保するのかについてお聞かせください次に事前防災の定義と構造について伺います。
+05:56まず防災の定義についてです。
+05:59今般の防災庁設置法案第3条や災害対策基本法において災害からの復興を追加するとともに災害予防から復旧復興までを防災と定義付けるとあります。
+06:13災害からの復旧復興は次の災害に向けての一歩目の事前防災であるという理解から復興までを含むという思いなのだと推察いたしますけれども復興というものは大変広範で終わりのないものです復興庁との関係もあります私自身は防災分野にかかわってまいりましたので災害予防から復旧復興が一貫した実続問題として認識理解をするところですが一般的には復興とは防災ではなくまちづくりと捉える方も多いのではないでしょうか。
+06:48今回の新たな防災の定義を国民の皆様に理解いただくことが大切ですどのように整理し国民の皆様に伝え理解を進めていくのか高市総理のお考えを伺います認識や理解の一致がない中では正しい議論が展開できませんこれから各自治体地域の自主防災組織に至るまでさまざまな角度でこの法律が関与していくことになります。
+07:17しっかりとした答弁を求めます本法案では徹底した自然防災が大きく掲げられておりますその内容は非常に広範です大きく分けてもインフラ整備人づくり社会の仕組み作りといった複数の分野にまたがります。
+07:36専門家からは日本はハード整備は強い一方でソフトの設計や運用が弱いという指摘は長年なされてまいりました。災害は人の力で乗り越えてきていることは誰しもが疑う余地がありません政府は事前防災をどのように定義しインフラ整備人づくり社会の仕組みづくりといった各分野をどのように整理しているのかまた防災庁はそれぞれの分野についてどのように統括しどのような考え方でコーディネートしていくのか方向性について伺います次に防災教育について伺います。
+08:16防災教育は学校と地域とさまざまありますが共通するものは防災教育とは知識だけではなく行動変容であるということです東日本大震災時岩手県宮古市太郎にいた私の祖父は当時七十歳を超えていましたが九十歳の曹祖母をおぶって山を登り逃げてくれました。
+08:38これは偶然ではなく教育と地域の詰め重ねの結果です。
+08:43私の地元岩手県宮古市では何度も津波の被害を受けその度に立ち上がってまいりました。
+08:50そこにあるのは全ての道を山に向かって走らせること曲がり角でぶつからないように交差点を直角にせず隅切りといって角を切って区画を作っていたことまさに今回防災庁が目指す災害後の復旧復興における街づくりを次の災害の第一歩目として既に導入をされておりました。
+09:14そして何よりそれをきちんと使うための津波転電庫まず逃げるという行動が文化として根付いていました。
+09:22事前防災の中で防災教育をどのように位置づけ幼少期家庭学校地域を通じた体系としてどのように構築していくのか伺います。
+09:34また、防災大学校の設置については設置が決まっているわけではなくいわゆるできる規定となっておりますが現段階での見通しやどういった機能を持たせたいと構想しているのか伺います。
+09:46次に、避難所の運営について伺います。
+09:50災害のたびに今の避難所は当時より格段にいいはず15年もたっているのだからと思いますがなかなか変わらないことに悲しみと悔しさを覚えます。
+10:00熊本地震では多少改善が見られましたが特に野党の際には熊本の時よりも悪化していたとも聞きます。
+10:08各地域によっての特徴もありますが事前のシミュレーションをもとに早期の改善は急務です。
+10:16避難所のあり方についても国家戦略の立案に当たり既存の枠にとらわれずあらゆる可能性を排除せず検討する認識でよろしいか伺います。
+10:26自治体の現場からは人手が足りない役割が曖昧という声が上がっています。
+10:31避難所運営において国自治体関係機関の役割分担をどのように整理し防災庁としてどのような体制を構築するのかをお聞かせください次に子どもの視点と居場所について伺います。
+10:46東日本大震災当時私たち子どもはどこに行っても邪魔でした。
+10:51弟や近所の子たちを集めて体育館のギャラリーの冷たい床で静かにトランプをしても怒られました。
+10:58本当に居場所がありませんでした。
+11:01もう一つ私たち子どもになかったものそれは子どもの主権意見を言う権利です。
+11:07私たち子どもだって大人の力になりたかったし地域のためになりたかったとそう思います。
+11:14子どもは守られる存在でもありますがそれと同時に権利の主体でもあります。
+11:20避難所における子どもの居場所への確保や三角の仕組みを構築するための児童の権利に関する条約や子ども基本法に規定される機械確保やNPO法人など関係団体への支援などの具体的な取り組みについてお聞かせください次に物資について伺います。
+11:44これまで災害時の物資供給には道路数段による輸送網の寸断情報不足による需要管理の遅れ人手不足による物資の滞留など問題が生じていました。
+11:57避難所では使うことのできない物資をしまうだけの部屋があります。
+12:02物資をパッケージ化する作業も発生します。
+12:05当時私たち中学生が食料を仕分ける作業をしておりました。
+12:09必要なのはシステムとそれを使える人や体制です。
+12:14政府では昨年の都での反省を受け新物資システムBプロを改良したと聞いております。
+12:21長年の課題である物資支援の煩雑さについて今後どのような観点でアップデートしていこう考えかお聞かせください次にボランティアや民間団体との協力制度について伺います。
+12:35阪神淡路大震災ではボランティア元年と言われました。
+12:39専門家からもボランティアや専門人材を制度にどう位置づけるかが今後の鍵になるという指摘やボランティアはいてもコーディネートする人がおらずマンパワーを最大限に活用できていないという地方自治体からの声もあります。
+12:55防災庁においてボランティアやNPOの役割をどのように組み込み位置づけ平時からの連携体制をはじめどのように構築していくのか伺います。
+13:06最後に申し上げます。
+13:09この防災庁の議論は単なる組織の話ではありません命を守ること生活を守ることそして地域の未来をつなぐことです。
+13:20東日本大震災から15年あの経験がこの国の防災を本当に変えたと言えるのか防災庁の設置を通じて災害大国から防災立国へと転換していく本物の防災庁をともに目指してまいりたいと思います。
+13:38以上で質問を終わります。
+14:04内閣総理大臣高市さなえさん佐々木誠議員のご質問にお答えいたします。
+14:22防災庁及び防災局を設置する意義必要性についてお尋ねがございました。
+14:27防災庁は内閣直下の独立した庁としてこれまでより一段高い立場の司令塔と位置づけられるものでございます。
+14:37これにより平時には地域レベルでの災害リスクの評価を行い地域における防災対策への支援を充実し事前防災の取り組みを推進します。
+14:48また、災害時には迅速に職員を被災地に送り込みデジタル技術なども活用して一元的に状況を把握します。
+14:57その上で、関係省庁と連携しいち早く被災された方の救助や必要な物資の提供を進めます。
+15:05さらに、ワンストップ窓口として復旧復興に至るまで伴走型の被災地支援を行うなど防災庁が中核となって関係省庁等と緊密に連携し効果的効率的に災害対応に臨む体制を構築してまいります。
+15:22また、防災局につきましては千島海溝地震、日本海溝地震と南海トラフ地震に対する地域における事前防災への取り組みや迅速な被災地支援体制の構築さらに大規模災害時の政府の災害対応の業務継続性などの観点から設置に向けた具体的な検討を行うこととしております。
+15:48防災庁の司令塔機能についてお尋ねがありました。
+15:52災害対応においては関係機関がそれぞれのノウハウを最大限発揮するとともに相互に連携して対応を進めることが重要です。
+16:02防災庁はまさにそうした課題に応えるため平時から発災時復旧復興までの一貫した政府全体の司令塔としての役割を担うために設置するものです。
+16:15平時においては国県市町村が連携し地域レベルでの災害リスク評価を行い防災庁が各主体の対策の抜けや漏れを把握し必要な勧告支援を行うなどにより事前防災を徹底してまいります。
+16:33また、防災庁は大規模災害発生時には直ちに政府の災害対策本部の運営を担い対策本部長の指示権なども生かして迅速な対応を行うとともに復旧復興のワンストップ窓口となって伴走型の被災地支援を継続するなど必要に応じて個別具体の施策レベルまで司令塔機能を発揮して災害対応に臨む体制を構築してまいります。
+17:04勧告権の機能実効性の担保についてお尋ねがありました。
+17:10防災庁が司令塔としての役割を果たすことができるよう防災大臣には勧告権が与えられることになりますが勧告を受けた大臣などには勧告を尊重する法的な義務が課されることから議員御指摘の勧告に従わないという事態が生じることは想定していません防災大臣はこの勧告権を背景に各府省庁の個別具体的な施策の進捗状況を把握するとともに各府省庁のさらなる対応を促すために必要が認められれば勧告権を行使することにより防災関係の施策に政府一体となって取り組んでいくことができると考えております。
+17:54防災復興の定義についてお尋ねがございました。
+17:58内閣府設置法上現在内閣府が所管する防災の定義にも復興は含まれており防災庁はこれを引き継ぎます。
+18:10その上で、復興庁の知見も生かして一段高い発災時の対応から復旧復興までの一貫した司令塔ワンストップ窓口となることで議員御指摘の被災地のまちづくりも含め政府一丸となった復興への伴走支援体制を強化することとしています。
+18:31こうした防災庁の役割については防災庁に新たに広報担当の部署を設置しSNSも活用するなど発信方法にも工夫を凝らすことにより国民の皆様にしっかり周知をしてまいります。
+18:47事前防災の定義と方向性についてお尋ねがありました。
+18:53事前防災とは被害の未然防止と軽減のための取り組みであるとともに円滑な災害対応のための事前準備であり幅広い分野での取り組みを進めることが不可欠なものであると考えております。
+19:09防災庁は徹底した事前防災の指令等として地域レベルでの災害リスク評価を進め防災大臣の勧告権を活用して必要となる関係省庁の取り組みを進めつつ産官学民の総力を結集する要となってハード整備はもちろん人材育成も含めた地域の災害対応に臨む体制構築を加速してまいります。
+19:36防災教育及び防災大学校についてお尋ねがありました。
+19:41災害による被害を最小限とするためには災害を我がこととして捉え自ら助かる行動が取れるよう学習機会を充実させることが重要です。
+19:54政府としては学習指導要領に基づく各地域や学校の実情に応じた防災教育や地域住民の皆様や子どもたちが主体的に参画するコミュニティ防災の取り組みなどを実施しています。
+20:09こうした取り組みを通じて子どもたちを含む国民の皆様一人一人の行動変容を促し社会全体として自ら助かる行動の定着を図ってまいります。
+20:24また、過小ではありますが防災大学校については防災庁職員に加え地方自治体職員や民間人材も対象とし様々なニーズに対応できる防災人材育成を進めるための機関の設置を検討してまいります。
+20:41避難所の在り方についてお尋ねがございました。
+20:46災害関連者を減らし発災直後から尊厳ある生活を営むため避難所の環境整備は重要であり関係省庁が連携して特に快適なトイレベッド温かい食事などを意識した取り組みを進めてきました。
+21:04また、発災時に国や他の自治体からの応援NPOなどとの連携が速やかに行われる体制構築避難所資機材の充実などにも取り組んでいます。
+21:20防災庁が司令塔となって地域単位での丁寧なシミュレーションに基づく災害リスク評価を進め全国どこで災害が起こったとしても被災者の方々のニーズに沿った快適な避難環境を実現するようあらゆる可能性を排除することなく柔軟に取り組んでまいります。
+21:41災害時の子どもの居場所についてお尋ねがありました。
+21:46令和7年5月に災害時の子どもの居場所づくりの手引きを策定しており発災後2、3日以内に各避難所に子どもの居場所を設置すること子ども若者の主体的な活動の場を提供することが望ましいこと災害時に侵害されやすい子どもの権利を守る場となる必要があること支援団体などとの連携と調整が重要であり平時からのネットワークを構築すべきことなどをお示ししています。
+22:18官民一体となって災害時の子どもの居場所づくりの取り組みを進めてまいります。
+22:25物資支援の改善及びボランティアやNPOとの連携についてお尋ねがありました。
+22:32政府ではノート半島地震の教訓も踏まえ迅速かつ確実に必要な物資が届けられるよう視認性や操作性を向上されたBプロを昨年4月から運用開始しています。
+22:48加えてそれを使える人材の育成や体制の整備が重要であることから自治体職員などを対象とした捜査訓練のほか円滑な輸送や荷捌きが行われるよう自治体と民間物流事業者との間の協定締結を促進してまいります。
+23:08また、被災者支援にはボランティアや専門性のある民間組織の力が不可欠であることから平時より行政と民間組織とが顔の見える関係を構築しておくことが重要です。
+23:22政府としては被災者支援を行う民間団体の登録制度の運用や災害中間支援組織の設置機能強化などを通じて発災時に迅速円滑に官民連携による体制整備が行われるよう努めてまいります。
+23:40川井一郎君。