水野孝一さん。国民民主党・新緑風会の水野孝一です。 本日は教職員による児童生徒性暴力防止について伺います。今なお減ることのない、防ぎようがないでは済まされない。 教育現場における児童生徒性暴力等の根絶に向け、文部科学大臣と警察庁の参考人にお伺いをいたします。 文化省はこれまで公立学校教職員の人事行政の状況調査において、性犯罪性暴力等に係る懲戒処分等の状況を、毎年度、公表してきました。しかし、さっきの伊藤たかえ委員の 質疑にもありましたように、数の総数、すなわち総論で議論するだけでは限界があるように感じています。 令和6年度性暴力等で処分された公立校の教職員281人のうち、児童生徒に対するものは134人にのぼります。 令和5年度は157人、令和4年度は119人、直近3年分だけでも410件の事例があります。これが1件1件について、 彼らは教職員に採用される段階から子供を狙っていたのか。長年学校に身を置く中でエスカレートしたのか。被害者は1人か、または複数人か。 加害期間は何年か。加害者はどのような過程で犯行に至ったのか。どこかで止めるポイントはなかったのか。 こうした課題の実態を1件1件分析し、このケースなら防げたという。知見を積み上げていくことに、性暴力根絶への道があるように思います。 プライバシーに十分配慮しながら、過去の事例から学び、具体的なケースに応じた対処法を積み上げていくお考えがあるのか、文部科学大臣の見解を伺います。
松本文部科学大臣はい。 子供を守り育てる立場にあります教員が児童生徒性暴力等を行うなどということは断じてあってはならないことであります。ご指摘の通り対策に当たりましては各事案から得られる知見というものを十分に踏まえる必要があると考えております。 令和6年度人事行政状況調査におきましても児童生徒性暴力等で懲戒処分を受けた134人の各事案に関しまして、 発覚した要因、行われた場面行為の対応などを把握をしているところであります。 また直近の事案のみならずこれまで発生した様々な実例も踏まえまして、犯罪者の心理に知見を持つ専門家の協力をいただき、実践的な研修用動画を作成するとともに、 警察庁においても防犯対策の資料を作成いただいておりまして、現場で十分活用されるよう取り組みを促してまいります。あわせて、先般、 加害を受けた当事者団体被害者側ですね。考えを受けた当事者団体や有識者などにヒアリングを実施をいたしまして、 全教職員向けのわかりやすい研修でありますとか教員養成課程における教育の重要性などについてもご意見をいただいたところでもあります。 これらの知見や声を踏まえまして、今年の4月に教員性暴力等防止法に基づく基本指針を改定をいたしました。これまでの取り組みの強化はもちろんでありますが、 盗撮防止の観点から端末の利用やデータ管理についてのルールの明確化が必要であること教職員等による児童生徒性暴力等があった場合には懲戒免職にすべきこと などをさらに徹底し、児童生徒性暴力等の根絶に向けて尽力をしてまいりたいと考えております。水野さんはい、ありがとうございますでは警察庁に伺います。 この児童生徒性暴力等を働いた134人のケースから対策を見つけるため警察が関与した事例について 文化省に対して情報提供できるのか伺いますもちろん限界があると思いますので、警察署ができることを教えてください。警察庁長官官房
服部審議官 お答えいたします。 警察が捜査いたしました個別事案の全てについて、その詳細を文部科学省に提供するのは困難であるところではありますけれども一方で、教職員の立場を悪用した児童生徒に対する性犯罪は子供の心身を傷つける悪質な 犯罪であると認識しております。警察といたしましては、事案の対応に応じて厳正に対処することはもちろんのことでありますが、 この種事案の未然防止に資するよう、過去の検挙事案の中から、事例として、被疑者である教職員と被害者である児童生徒との間のやり取りなど 事件に至る経緯犯行の内容警察が認知した経緯などを具体的に説明した資料を作成し、文部科学省に提供しております。 さらに、各教育委員会が実施する教職員に対する研修への協力犯罪が起きにくい環境整備に対する助言など 警察の有する知見を生かすとともに警察へ相談しやすいよう、教育委員会や学校との連絡体制を強化してございます。 引き続き文部科学省と連携し必要な協力をしてまいりたいと考えております。水野さんはい、ありがとうございますそして特に 警察との連携により防止ができるのではないかと思われるのが盗撮覗きです。児童生徒への性暴力の約25%を占めているということです。しかしその手口は非常に巧妙で、 延べ件数総数を見ていても対策はなかなか見つかりません。スマホや小型カメラなどの機材をいつどこに設置し、いつ回収していたのか。 どれくらいの期間行っていたのか。特定の児童生徒を狙っていたのかまたは不特定を狙っていたのか、そうした実態です。過去には教育委員として、 教職員の処分に関わってきましたが、教職員が盗撮をした事案が発生した場合でも、学校のどこにカメラが設置されていたのか。 どのように回収していたのか、今でも詳細はほとんどわかりません。この極めて限られた情報では、被害にあった学校現場でさえ対策を立てようにもすべがないのが実態です。 文化省は盗撮事案について、このような事柄を把握しているのでしょうか?またこうした実態を分析し、模倣を防ぎながらも現場が警戒すべき 具体的な指針を示した教育現場における盗撮防止ガイドラインを作るべきだと考えますが、大臣の見解を伺います。
松本大臣 はい。本年4月に改定をいたしました基本指針を踏まえまして、盗撮防止の観点から定期的な点検を行うこと 教室などを常に整理整頓をいたしまして、カメラを設置できない環境にしておくこと 端末の利用やデータの管理についてルールを明確化することなどを徹底することとしているところであります。盗撮覗きの事案につきましては使用機材や設置場所などの具体の対応は様々でありますが、 警察庁が作成した盗撮の未然防止に関する施設管理者向けの教材も活用しつつ、 よくある盗撮の手口でありますとか、教室やトイレ更衣室などでの点検の際の着眼点を示しまして、現場での実効的な対策の徹底を促しているところであります。 今後とも関係省庁とも密に連携をしてまいりたいと思いますしまたそうした様々なアジアン、またその 現場をよくする警察もそうでありますけれどもそうした皆さんからもいろいろとですねご助言等をいただきながらですね、より実効性を高めていく。 そしてこうした盗作の盗撮、覗きなどをですね、防止をしていくための不断の見直し努力というものを我々としても進めてまいりたいそのように考えております。水野さん はい。ありがとうございます。警察庁生活安全局から盗撮事案に係る防犯対策という。こういった施設管理者向けの資料が 出ておりますけれども、こちら盗撮事犯に係る防犯対策確かに文部科学省からリンクも貼られているんですけども これ学校現場向けではないんですね汎用的なものでありまして、是非学校現場に向けたあの資料の方を是非作っていただけるといいのかなというふうに思います。 私のもとに寄せられた事例ですが、学校でトイレ装置、毎日ちゃんとしておりまして、その掃除のときにチェックをちゃんとしていたということなんです。 それでも見つけられなかった。なぜかというと、例えば非常勤講師の場合、出勤する時刻が例えば午後9時、朝の9時以降であると 出勤してからカメラを取り付けて掃除の時刻の前にカメラを取り外すものですから、掃除の時間にちゃんとチェックをしていても、見つけられなかったということが実際にありました。 この資料の中にも、トイレはちゃんとチェックするようにと書かれているんですけども学校のそういった運用実態即していくと、もしかしたらあのひと言ふた言を開始することもあったのではないかなと いうふうにも思います。ですから、こういったあの事例分析をして是非ともこの資料の方に反映をしていただきたいという思いであります。 そして警察庁に伺います。教育現場における盗撮事案の傾向や手口について、再発防止に生かしていくため、文化省と連携していただきながら、 教育現場向けの盗撮防止ガイドラインの作成に是非プロとしての知見を持って参画関与していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか?警察庁
服部審議官 お答えいたします昨今、学校の教職員による児童生徒に対する盗撮等が相次いで発生している状況を踏まえまして、警察では、 委員からご紹介いただきました資料、施設管理者向けではありますが、そういったの実情を踏まえて、 盗撮の防止を目的とした教室やトイレ、更衣室等への点検の際の着眼点を示した資料を作成しているところでございます。 これを文部科学省に提供し、教育現場に配布されるとともに一般にも公開しているところでございます。また都道府県警察におきましても教育委員会や学校から 盗撮の防止に関する助言を求められた際には必要に応じて警察の立場から助言を行っているところであります。 今後とも、文部科学省と連携し、教職員による盗撮の防止に向けて可能な限り協力してまいりたいと考えております。水野さんはい、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。学校向けの 防犯対策資料の方、どうかよろしくお願いいたします。続きまして、データベースについて伺います。 文化省の特定免許状失効者管理システムこちらそして12月から稼働する日本版DBSも、基本的には一度罪を犯した人を2度と入れないという再犯防止の制度ですが、 その効果と限界を正しく理解する必要する必要があると思います。令和6年度児童生徒性暴力等を行った教職員は134人 このうち、特定免許状失効者等データベースには132人が登録されることになります。残り2人は 懲戒停職という処分となっておりますので、残念ながらこのデータベースには載りません。では134人のうち何人が日本版DBSによって確認可能となるのか。 お伺いいたします。文部科学省大臣官房
堀野学習基盤審議官お答え申し上げます。 人事行政調査は懲戒処分などの人事行政の状況について調査するものでありことから、子供性暴力犯罪、暴力性暴力防止法の犯罪事実確認の対象となる。 性犯罪前科について調べるものではありません。また人事行政調査につきましては前年度の懲戒処分について調査を行っておりますが、 調査時点では懲戒処分がなされている場合であっても引き続き係争中の事案も含まれるものでありそもそも、判決等は把握しがたいものでございます。 そのため令和6年度人事行政調査において、児童生徒性暴力等で懲戒処分を受けた134人について、こども性暴力防止法の犯罪事実確認の対象となる。 犯罪前科に該当するかどうかをお答えすることは困難でございます。水野さんはい。タイミングのことあること承知をしております。 これ134人のうちそもそも2人はデータベースに載らない。そして132人は、 教壇には立てないけれども、例えば私立学校で懲戒処分前に辞職をしていたり、示談など法の裁きを免れた場合は、教団以外の場所例えば塾学童スポーツクラブ、保育所などには入り込めてしまうという。 現実です。つまりデータベースを整備していても、日本版DBSを導入していても、それだけで全ての事案を防げるわけではないということです。 制度を否定したいわけでは決してありませんけれども、むしろ制度には限界があるからこそ、今日、今取り上げさせていただきました児童生徒に対する性暴力等を防ぐ仕組みを 具体的な行動で推進していかなければならないというふうに思っております。 そして、今年の12月から日本版DBSが始まりますが、 学校や教育委員会の採用実務はますます複雑になります。教職員採用にあたり、まず、官報情報検索ツール そして特定免許状失効者等データベースを確認し、さらに内定後には日本版DBSによる確認を行うことになります。これまで複数のデータベースを紹介することについて、運用の煩雑性を指摘してきましたが、 その後の検討状況を伺います。
松本大臣 子供を守り育てる立場にある教員が児童生徒性暴力を行うなどということは断じてあってはなりません。そのためには教員の性暴力に係る情報の確認について、適切かつ確実に行われることが求められるところであります。 複数の仕組みの活用により、より効果的に子供に対する性暴力等の防止に資すると考えているところではありますが、 目的として重なる部分があるのであればできる限り統一的運用をした方が使い勝手が良くなるものと考えておりますし、また現場の負担の軽減にも繋がるというふうに考えているところである。 ます。こうした認識のもと、特定免許状失効者管理システムのデータベースと 子供性暴力防止法の犯罪事実確認の仕組みとの補完連携につきましては、 昨年5月にこども家庭庁、文部科学省との間で、審議官級の検討チームを立ち上げて、具体的な連携策を今議論をしているところでありまして 昨年11月にはこども家庭庁の有識者検討会で議論をいたしまして直ちに工夫を図ることが可能な対応として、各システムへのログイン方法を統一することなどに着手することから始めることとしているところであります。 いずれにいたしましてもこうした負担というものを提言をしていくことによって、現場による活用というものをより一層進め、そして子供たちの安全安心を守っていく。 そうした事柄だと思っておりますので我々といたしましてもこども家庭庁を初め様々な省庁ともまた連携をしながらですね、 使い勝手が良く、そして必要な情報がタイムリーに現場に届くことができるようなそうした仕組み作りというものを我々としても進めてまいりたいと思います。水野さんはい、ありがとうございます引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、教職員採用の際に、事実上確認が必須と成っている。 ツールがあります。文化省が提供する官報情報検索ツールについて伺います。以前の質疑でも取り上げました文化省の方が官報を入手をして、 エクセルに手作業でコピペしながら作成しているということでした。手作業で作っておりましたので更新頻度は年4回しかないということです。 でも、
あの大臣、あの教員免許管理システムという都道府県が管理するLGWAN上のデータベースの中には、必要な情報が全て揃っています。 入力ミスを恐れながら消してエクセルを作るよりも、データベースを回収することを真剣に検討すべきだと思いますがいかがでしょうか?
松本大臣 今委員からご指摘をいただいた通り官報情報検索ツールの取りまとめに当たりまして官報情報から手動で情報を収集しているのは事実であります。 こうした取り扱いについては、今の時代にふさわしいより効率的なやり方があるのではないかというふうには思うものですね。 例えば各都道府県が有する免許状の原簿情報からの自動的に収集するシステムなどを構築するなどの場合において、 個人情報保護等の観点も踏まえ、法制的な整理も含めた検討が必要になると認識をしているところであります。くわえて、現在別途、特定免許状失効者管理システムのデータベース等 子供性暴力防止法の犯罪事実確認の仕組みとの保険他の連携について検討を進めているところであります。 官報情報検索ツールも含めました制度全体のあるべき姿についても今後各制度の運用状況等も踏まえながらしっかりと検討をしてまいりたいと思っておりますし、今ご説明申し上げましたけれども、 率直に言って、非常にですね、このデジタル化の時代においてですね、効率化できる余地が大変あるところだと思っておりますので、 そうしたことも視野に入れながらですね今後検討を進めてまいりたいと思います。水野さんはい、ありがとうございます。この官報情報検索ツール 文科省さんが検索することは必須化義務化はされていないんですけども事実は必要なものですから、ある種、 少し語弊がありますが、サービスの延長で作って1万ヶ所以上に送付をしているものだというふうに伺っております。 もうこれ私も教育委員会の現場におりましたのでわかりますが、このツールがないと採用事務ができないのも現実であります。この大変重要な官報情報検索ツール が、やはり手作業でですね、コピーアンドペーストで作られているというのが大変とても大切なものなんですが間違ってもいけないものではあると思うんですが是非ですね、特定免許状失効者管理システム大臣おっしゃいましたけども、 このシステムに理論上は一つ機能を追加するだけでこと足りることは間違いないというふうに思っています。確かに法整備の問題もあると思うんですが是非とも 新しい方法ですねご検討いただければというふうに思います。それでは最後に、大臣にお伺いいたします。今日は児童生徒への性暴力を根絶するための具体的な提案を 申し上げました。公立私立ということを申し上げましたけれども全ての子供たちに対して同じ安全水準を確保していかなければならないと思っております。 最後に大臣の所感と性暴力根絶のための決意をお聞かせいただきたいと思います。 松本大臣はい。 子供を守り育てる立場にある教員が児童生徒性暴力を行うなどということは断じてあってはならないわけでありまして、 こうした考え方は当然公立私立の別を問わずですね、全ての学校において徹底されるべきものであります。 例えば教員性暴力等防止法に基づく基本指針におきましては公立学校の教員が性暴力をした際には、懲戒免職とすべき旨を明確にした他、公立学校以外の学校においても厳正な懲戒処分を前提に、 懲戒解雇を含む懲戒処分の基準を整備する必要があるこのように明記をしたところでもあります。決してあってはならない事柄であります。 そうした強い思いを持ってですね、子供たちへの性暴力の根絶に向けて全力を挙げて、今日いろいろとご指摘をいただいたことも含め、我々としては受けとめをしながら、 取り組みを進めてまいりたい、そのように考えております。水野さん杯以上で終わりますありがとうございました。